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第20話 時給二千ヴァル

Auteur: 雨音休
last update Date de publication: 2026-04-26 09:20:17
 あれから二日が経った。

 いま、同じ場所で同じことを繰り返している。

 道具屋の外の地面でトウマとウミは火剣屋をしていた。火剣屋、それはつまり、ウミのバフスキルであるフレイムウェポンを他者にかける事でお代金を頂戴するのである。

 彼らの前には、長蛇とは言わないまでも列が出来ている。

 ウミがプレイヤーに唱えた。

「フレイムウェポン」

 お客さんの頭上に赤い剣のマークが灯る。

「お、助かった。これでクエストに行けるよ」

「はい。また来てくださいね」

 ウミが嬉しそうに笑顔を浮かべる。

 客は100ヴァルを支払って去って行った。次に並んでいた客が前に出る。スキルクールタイム後、またウミが声を張る。

「フレイムウェポン」

「ありがとう。攻撃力アップ強いな!」

 もう何人目になるか分からない。

(悪くないな)

 これならぎりぎり生きていける。

 しかしである。

 フレイムウェポンのクールタイムは三分と長い。どう頑張っても一時間に20回しかかけることができなかった。一回100ヴァルの儲けでは、時給2000ヴァルである。8時間続けたところで16000ヴァルだ。宿代の二万には足りない。その他の支払
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